運動が人々の気分を高揚させ、より即効的な短期効果ももたらす可能性

概要
うつ病と運動に関する先行研究の多くは、抑うつ状態の基礎疾患に対する治療法として運動に焦点を当ててきた。しかしながら、本研究では、運動が人々の気分を高揚させ、より即効的な短期効果ももたらす可能性について検討された。うつ病と診断された成人40名を、トレッドミルを用いた30分間の歩行運動と30分間の安静状態の2群に分け、比較検討が行われた。なお、抗うつ薬を使用中または定期的な運動を行っている参加者はいなかった。研究の結果、両群において緊張、怒り、抑うつ、疲労といった感情の減少が認められた。しかし、「活力(vigor)」および「幸福感(well-being)」の指標についてスコアの改善が認められた、良好な感情の状態が報告されたのは運動群のみであった。

結論 安静群で認められた効果は、単に外出したことや本試験への参加準備のために人と接触したことによるものと思われる。なお、「幸福感」および「活力」の感情の高まりが認められたのは運動群のみであった  研究の次の段階としては、運動がうつ病への効果をもたらす理由について検討することであり、これが明らかになれば、さらに高い効果を発揮する運動プログラムを構築できるであろう。また一方では、本研究の限界として、トレッドミルを用いた1回の運動セッションによりうつ病症状が一時的に軽減する可能性のみを示したものであり、うつ病の治癒効果を示しているわけではないことを述べたい。
担当者:石井好二郎

論文名 Effects of acute exercise on mood and well-being in patients with major depressive disorder.
著者 Bartholomew JB, Morrison D, Ciccolo JT
雑誌名 Med Sci Sports Exerc.
巻・号・頁 37 12 2032-7
発行年 2005
PubMed
リンク http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&l
ist_uids=16331126&query_hl=4&itool=pubmed_docsum

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