筋骨格系の痛み 1

痛みのメカニズムの解明

“痛みは、身体の異常を知らせる大事な警告反応”との観点から、痛みを抑えることは医療の現場においても、あまり積極的ではありませんでした。しかし現在、痛みは病気の回復に悪影響を及ぼし、QOLの低下を招くものとして、積極的に取り除くべきとの理解が広まりつつあります。

アメリカの議会は、2001年からの10年間を「痛みの10年」とする宣言を採択し、国家的なメディカルサイエンス振興策として痛みの研究と医療のより一層の充実を目指しています。この学術ビデオは、ブラジキニンを中心に「痛みのメカニズム」を解明しようとしているわが国の最先端の研究を紹介し、「痛み」に対する取り組みを考えようとするものです。

日本ケミファ株式会社

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なぜこのような関節障害と痛みの症状との大きな乖離がしばしば生じるのであろうか。

「痛み」とは不快な感覚性・情動性の体験であり、「実際の組織障害に伴う痛み」と、「組織障害が治癒した後も生じる痛み」に分けられる。「実際の組織障害に伴う痛み」は炎症を伴う疼痛である。「組織障害が治癒した後も生じる痛み」は組織損傷があるように感じるもので、これが組織障害が治癒しても感じる、あるいは組織障害が非常に軽いのに起こる疼痛である。

痛みのメカニズムを痛覚系経路で考えてみると(図1)、一次痛というのは、侵害刺激が高閾値機械的受容体を介して感覚野や連合野という上位脳に伝わる生理的な感覚の痛みである。

それに対し、二次痛は侵害刺激がポリモーダル受容体という未分化な受容体を介して、最終的に情動や感情を司る大脳辺縁系に伝わる痛みである。この二次痛を放置していると痛覚過敏状態を生じ、より情動的な痛み(不安を感じさせたり、不快感を与える)として記憶される。

過敏状態が生じるメカニズムは、侵害刺激がポリモーダル受容体において感知されるとサブスタンスPなどの神経ペプチドが分泌され、神経性炎症が起こり、この神経性炎症が再び侵害刺激を引き起こすという悪循環を生じ、痛覚過敏状態に至ると考えられている(図2)。

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ポリモーダル受容体(図2)

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http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_181.htm 加茂整形外科医院 転載

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